キャバクラで働きだすのは、人によっていろいろな理由がありますね。数か月で終わる人もいれば、数年、5-6年、そして10年、それを超えるともっと長い年数になる事も多いですね。
働き始めは、比較的若い頃が一般的ですから、年齢も、25歳、28歳、30歳、35歳などという節目とも重なってきますね。
個人的にも、卒業、就職、転職、恋愛、親とかの関係、結婚、出産、離婚とかも経験する年齢を超えていきます。ですからキャバ嬢の仕事のキャリアとライフサイクルも人によって様々です。
今回は、私の見てきた幾人かのキャバ嬢の辞めた後の話を書いてみます。私自身長い期間夜を勤めていたので、出会った女の子の数はかなりになります。
もちろん仲良くなる程度も様々ですが、今でも連絡がある人もいますし、風の噂に今何をしてるかを聞く事もあります。
さて、その中から今回は8人のケースをご紹介します。
キャバ嬢を引退後の8人を紹介
ともちゃん:大学卒業と同時にキャバクラも卒業
21歳で、大学の学費の為に、キャバクラに入りました。よくあるパターンですね。
お店ではそれほど目立つ子ではなくてそれほど売り上げがあがる感じではなかったです。卒業と同時に就職で引っ越していき、店をやめました。もうキャバクラでは働いていないようです。
かなちゃん:無事、結婚へ。
高校をでてガールズバーと居酒屋で1年半ほどバイトをした後、より多く稼ぐという目的で、キャバクラに来ました。
愛想がいい子で、すぐに人気者になりまして、店でもベスト3に入るようになりました。
3年ほどして、別のお店に移動して、そこでもう2年ほど働いて、25歳で、結婚して、今は子供が幼稚園だそうです。
最近また居酒屋で週に数日働きだしています。もうキャバクラには戻る気はないです。
愛理沙さん:目標を達成し、留学へ。
高校をでて就職した会社を2年でやめて、キャバクラにきました。
本人曰く「ハタチ」デビューです。
性格は非常に明るく、可愛いルックスと巧みな話術で、どんどんお客をつかみます。でも3年経った時、スパッとやめてしまいました。
理由を聞くと、英語の勉強で留学するという事、最初からその目的のために割り切った貯金目的だったようです。すごく賢い子でした。
瑞希ちゃん:ゲーマーを目指し上京。
高校をでていくつかのバイトを転々としていて、キャバクラも数か月働いて、すこし休憩してというような生活をしていました。
お店に来るときは、すぐに指名客をたくさん持ちますが、すぐに辞めてしまうので、なかなかお店としても使いにくい子でした。
22歳の頃には、かなり年の離れた男性と蜜月のようでしたが、その後ゲーマーを目指して上京し、ゲーム会社に就職、1年後には会社の先輩と結婚して、好きなゲームをしながら、仲良く暮らしているようです。
あゆみちゃん:お客様と・・・。!
28歳で、バツイチで2歳のシングルマザーとなり、生活の為に為に、始めてこの業界に入りました。
結婚するまでは、実家で家事手伝いをしており、働くのも初めてという箱入り娘でした。童顔なので、言わなければバツイチとはわかりません。
ただ子供に合わせて働くので勤務時間がかなり不規則でお客さまがつきにくくて苦労していました。
ある日、普段は同じビルの違うお店にいくお客さまがふらーーっとお店に入ってこられました。その時にフリーでついたのが彼女の人生を変えます。
何げない会話の中で、そのお客さまは、あゆみちゃんの腕の構えから、これは子供を抱いてるママだと見抜いたのです。
なんとそのお客さまも、最近同じ年くらいの子供と離婚で別れたばかりで、一気に二人は打ち解けます。
その後のそのお客さまは、3-4度あゆみちゃんを指名しに来られましたが、1か月ほどしてパタッとこられなくなりました。
私達はそれで何も気にしていなかったのですが、あゆみちゃんは以前にもまして不規則な出勤となり、その後特定の指名客もない状態で、ほそぼそと在籍していました。
半年ほどした頃でしょうか?あゆみちゃんが引っ越す事になったという事で、お店をやめる事になり、数名の女の子で送別会をした時にわかったのですが、
例のお客さんとその後付き合う事となり、彼の転勤を機会に九州の方に一緒に引っ越して一緒に住むという事でした。
その後はわかりませんが、かなり大手の会社のエリート社員だそうで、あゆみちゃんの人生は再び箱入りに戻っていったという感じでした。
あゆみちゃんはお店ではそれほど目立つ子ではなくてそれほど売り上げがあがる感じではなかったです。
じゅりちゃん:ドクターストップにより退店。
18歳からデリヘル、セクキャバ、ピンサロなどを転々として、身体を壊して28歳くらいで、キャバクラ業界に入ってこられました。
誰が見ても美人さんで、スタイルもよくいかにも男の人が好きなタイプの女性でした。
お店の中でも、本気になるお客さまが多くて、結婚とか愛人とかそのような申し出もあまたでした。
彼女はその長い水商売の変遷から、お客さまの申し出をかわしたり、煽ったりする事も天才的に上手くて、お客さまは意外と怒ったりする事もなく、誕生日ともなると、お店中にプレゼントが溢れました。
お店としても、エース級の働きで、売り上げも3位以内を常にキープしており、大変貴重な存在でした。
しかしやはり若い頃の無理がたたったのでしょうか?妊娠できにくい体になってしまっており、それをすごく気にしていました。
気立てもよく、セクシーで気が付き絵にかいたような水商売の申し子のような子でしたが、2年ほどで、ドクターストップがかかり、辞めてしまいました。
その後何度か連絡を取りましたが、音信不通です。元気でいればいいのですが。ママになれていたら嬉しいです。
さきちゃん:計画的な行動と頭の良さが描いた通りの人生に
さきちゃんは、大学を卒業して大手の会社で営業職をしていました。
でも3年で辞めてハワイに移住して、リゾート関係の仕事をするという明確な夢をもっている子でした。
23歳でこの業界にはいり、土日と祝日だけ出勤をしていました。
副職規定で見つかるとやばいようでかなり自宅や会社から離れた地域のお店にきていました。
それほど目につくような外見ではないですが、彼女のすごいところはとにかく物知りで、お客さまがどんな話題を提供してきても、その話題をよくしっているのです。
スポーツや地域の話から、ゴルフ、麻雀、芸能界、政治経済、子育てから進学情報、大学のランクに至るまで、どこでそんなに知識があるのかというほどなんでも知っています。
しかも彼女のすごいのは、その知識をひけらかすのではなくて、お客さまが説明したくなるような絶妙な質問をして、話を盛り上げていく訳です。
ですから彼女には、勤務のスケジュール上それほど多くはないですが、非常に強いファンがついており、休みの日なので、お客さまも何時間もお店におられて、どんどんお金を使われていきました。
やはり物知りというのは大切だなと感じました。
彼女は数年働いた後、昼の仕事もやめて、念願のハワイへの移住を果たします。
その後現地の日系の男性と結婚して、今は二人の子供を育てて、日本とハワイを行き来してる暮らしをしています。
やはり計画的な行動と頭の良さが描いた通りの人生を導いたのでしょうね。
智子ちゃん:旅に出た北海道で結婚相手と出会う。
彼女の場合は、親と死別してなんと16歳から親戚の家で育ちました。
高校をでるとすぐに一人暮らしをはじめ生活の為にこの業界に入ってきます。
すごく大人しい子でした。なかなかお客さまと打ち解ける事が難しいようで、私もいろいろと相談をされた記憶があります。
とにかく人と話すのが苦手で、状況に応じた会話をすることが難しい子でした。
とんちんかんな質問をしたり、相手をいらだたせるような事を言ってしまったり、なかなかうまくいかない訳です。
なんども涙したり、もう辞めたいといいますが、一人で生きていかないといけないので、辞める事もできず、苦しい日々がつづきました。
そんな時に、彼女は一人で北海道に旅にでました。
特に知り合いがいる訳ではないですし、あの内気な彼女がどうやって一人で行くのが、皆大変心配しました。
そして1週間のはずの仕事の休みが終わっても彼女から連絡がないのです。
お店としては、もう辞めちゃったかなと思いだした3週間が過ぎたころ、彼女から連絡が入ります。
なんと北海道の農家に住みこんで仕事をしていく事に決めたという事、あまりの突然の報告なので、皆大変驚きましたが、苦手な人間関係に苦しんで生きていくよりも、北海道の大自然の中で生きていく方が向いていたのかもしれないですね。
実は最近彼女から連絡があり、酪農家の方と結婚する事になったという事、彼女にとっては、一番いい結末なのかもしれないですね。
さいごに
いかがでしょうか?キャバ嬢のその後を書いてみました。もちろんここで書いた結末からさらに先にそれぞれの人生があります。
私も当時はホステスでしたが、今は当時の経験を活かしながらサイトやアプリを運営したりしています。
普通はずっとできる仕事ではないので、明確な目的をもって始めるか、途中でゴールをきちんとみつけていけると、うまくいってる気がします。
皆色々な事がありますが、この仕事をした事をいろんな意味で活用していきたいですね。