「立食パーティー」というと、セレブや芸能関係の仕事をしている人、社会的地位の高い方々の交流の場というイメージがあり、あまりなじみがないと感じる方も多いかと思います。
しかし、格式高いパーティーとまではいかなくても、友人の結婚式や同窓会、街コンなどで立食スタイルの食事をすることはあるでしょう。
同伴でも、ブッフェスタイルのお店に行く機会があるかもしれません。
着席スタイルよりカジュアルな印象がある立食パーティーですが、当然マナーがあります。
今回は、立食パーティーのマナーをご紹介します。
バイキングのお店でのマナーとも共通しているので「自分には関係ない」と思わず、ぜひ学んでいってくださいね。
「たくさんの人と交流する」のが目的の立食パーティー
マナーを覚える前にまず、立食パーティーの目的を把握しておきましょう。
立食パーティーには、必ず主催者がいます。
彼らはなぜ、わざわざ立食スタイルのパーティーを開くのでしょうか。
それは「参加者の皆さんにたくさんの人と交流してほしい」という思いがあるからです。
立食パーティーの目的は「交流」。
これから立食パーティーのマナーをご紹介しますが、それらは「交流」をスムーズに進めるためのものであることを頭に入れておきましょう。
会場入り
まずは、会場入りのマナーです。
立食パーティーにふさわしい振る舞いを身につけましょう。
1.少し早めに到着する
立食パーティーの場合、少し早めに到着するのがいいでしょう。
15分前くらいに会場入りするのがおすすめです。
というのも、少し早めに到着した方が、主催者に挨拶しやすいからです。
パーティーが始まってしまうと彼らは忙しくなるので、少し早めに到着して、お招き頂いたことへの感謝を伝えましょう。
他の参加者と仲良くなるきっかけも掴みやすくなります。
2.持ち歩く荷物は最低限
会場内では、持ち歩く荷物は最小限にしましょう。
荷物や上着は、クロークに預けます。
持ち歩くのは、以下の4点に絞ってください。
- 名刺
- 貴重品
- ハンカチ
- リップ
会場内では、料理を乗せたお皿とグラスを持ちながら移動します。
肩にかけられる小さめのショルダーバッグがあると重宝します。
3.まずは主催者に挨拶
会場に入ったら、まず主催者に挨拶します。
あまり長くならないよう、感謝の気持ちを伝えればOK。
他の参加者も主催者に挨拶するタイミングをうかがっているため、長すぎる挨拶はNGです。
料理の取り方
いよいよ料理を取りにいきましょう!
立食パーティーのマナーは、テーブルマナーほど堅苦しくありません。
順番に料理を取っていく
料理は通常、食べてほしい順番に並んでいます。
前菜→魚料理→肉料理→デザート
の順で並んでいることが多いでしょう。
この順にそって他の参加者が列を作っているはずですので、割り込んだり列を乱したりしないよう料理を取ってください。
「やっぱりあれも食べよう」「〇〇を取り忘れた!」と思って流れに逆らってしまいがちですが、これはマナー違反です。
エレガントに盛り付ける
立食パーティーのマナーで一番重要なポイントは、料理の取り方です。
お皿に綺麗に取り分けることで、エレガントに見せられます。
まず、一度に使うお皿は一枚です。
よくばって何枚も使うと、置き場所に困るだけでなく、ガツガツした印象になってしまいます。
美味しそうな料理を見るとついつい乗せすぎてしまいますが、少量ずつとった方が綺麗に見えます。
料理がてんこもりのお皿を持ち歩く女性は、あまりモテそうではありませんよね。
前菜3種類、メイン2種類くらいに抑えておくと、見た目が美しくなりますよ。
お皿は持って歩くことが多いので、4分の3だけ使いましょう。
残りの4分の1は持つためのスペースとして開けておくと、便利かつ美しく見えます。
同じお皿を使わない
バイキングなどでよくやってしまいがちなのが、同じお皿を使うということ。
「洗い物が増えると大変だろうから、同じお皿を使おう」という気遣いかもしれませんが、料理を美味しく食べてもらうことが主催者側の一番の喜びです。
間違った気遣いによって、間違ったマナーになってしまわないよう注意しましょう。
食事< 交流
最初でもお話ししましたが、立食パーティーの目的はあくまでも交流です。
料理は「おまけ」みたいなものだと思っていた方がいいでしょう。
他の参加者との会話を弾ませることが一番重要です。
食べるのに夢中になって、交流がおろそかになるのはよくないので気をつけましょう。
椅子はできるだけ使わない
参加者一人ひとりに椅子が用意されているわけでなければ、できるだけ使わないようにしましょう。
立食パーティーは、基本的に立食で行います。
会場内にある椅子は、体調の悪い方・ケガをしている方・年配の方の方のためのものだと心得ておきましょう。
椅子に座っていると、他の参加者に気を遣わせてしまうこともあります。
疲れたら、トイレに行ったり、会場の外で少し休憩してください。
カジュアルなパーティーでもマナーは大切!
立食パーティーは、フレンチや和食のように難しいマナーはありません。
目的が「交流」であることを念頭におけば、自ずと求められる振る舞いが分かってくるはずです。
カジュアルなパーティーであってもマナーを大切にして、楽しく美味しく食事を楽しみましょう。