「銀座のホステスは毎日日経新聞を読んでいる」
そんな話を聞いたことはありませんか?
高級店に来店されるお客様は、40代以上の管理職や役員、経営者など、社会的地位が高く頭のいい方が多いですよね。
そんな方々と対等に会話し、指名につなげるために「教養を身につけなきゃ!」と思っているホステスやキャバ嬢さんは多いのではないでしょうか。
しかし「お客様が何の話をしているのか分からない」「そもそも教養ってなに?」「具体的にどんなことをすればいいの?」と頭を抱えている方が大半だと思います。
そこで今回は
- あなたが分かっていないのはどんな話なのか
- お客様と対等に会話するための教養を身につける方法
- 実践して頂きたいこと
を具体的に解説します。
お固い・難しい・知らない話についていけず、接客がうまくいかないキャバ嬢やホステスさんの参考になれば幸いです。
キャバ嬢がついていけない話題6選
何が分からないのか分からなければ、どんなことを勉強していいのかはっきりしません。
キャバ嬢がついていけなくなりがちで、かつキャバクラでよく出る話題を6つご紹介します。
1.政治
「〇〇さんの当選は確実」
「〇〇氏の政策は的を得ていない」
「〇〇内閣の総辞職に絡んで株価が値下がりした」
こんな話を聞いて、ちんぷんかんぷんになりませんか?
正直、政治なんて一ミリも興味がないキャバ嬢さんは多いでしょう。
キャバ嬢に限らず、日本の若い世代は政治に無関心な人がほとんど・・・
一般的には世間話で政治を話題にあげるのはタブーとされているのも、関心を持てない原因になっていると考えられます。
2.経済・ビジネス
「株主総会で任命された〇〇氏が…」
「日経平均株価が爆上がりした」
「利益率を度外視したビジネスだ」
政治に続いて、経済やビジネスの話に苦手意識を覚えている方も多いはず。
キャバクラに来るお客様は、収入が平均より高い方がほとんどですよね。
ということは、ビジネスや経済に人一倍詳しいということ。
そして、そういった会話が大好きなのです。
一般的には、経済の話題は政治ほどタブーとされていないため、キャバ嬢にガンガン話してくる方もいます。
そして接待でキャバクラを使うお客様は、キャバ嬢を挟んでビジネスの話をすることも。
間に挟まれて分からない話をされ、肩身の狭い思いをしたことがあるキャバ嬢さんも多いでしょう。
3.時事ネタ
「時事ネタ」とは、近年に起きた政治、経済、国際、社会一般におけるニュースのことです。
新聞やテレビなどのメディアで取り上げられる話題ともいえますね。
キャバクラでは、この時事ネタが最も話題にあがるのではないでしょうか。
時事ネタについていけないと、場合によってはお客様から見下されたり、呆れられたりすることもあります。
しかし、時事ネタは情報を仕入れやすく、会話が盛り上がるトピックです。
時事ネタを話せることは、デキるキャバ嬢の必須スキルといえそうですね。
4.歴史
日本や世界各国はどのようにして今の状況になったのか。
それを学ぶ学問が歴史です。
特にお客様が高齢になればなるほど、歴史の話を出される機会が多くなるでしょう。
政治経済は過去の出来事とつながっていますし、地元でビジネスをしている方は地域の歴史にも詳しいです。
「鎌倉幕府」「第二次世界大戦」「冷戦」「ベルリンの壁崩壊」「リーマンショック」……。
お客様の口から出るワードから、なんとなく「歴史のことだ」と分かっても、それ以上話すことはできない。
いつも「へー」「そうなんですね!」で終わってしまう。
そんな自分にため息をついてしまうキャバ嬢さんも多いでしょう。
5.スポーツ
男性は本当にスポーツ好きな人が多いですよね。
政治・経済ほど敷居は高くありませんが、スポーツに詳しくなく、話題を広げられずに困っている女性がたくさんいると予想されます。
しかし、中にはスポーツが大好きな女性もいますよね。
他のキャストがお客様とスポーツの話題で盛り上がっているのを見て、羨ましいと感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
6.車や時計などのブランド
車や時計に男のロマンを感じるお客様は多いです。
「自分の持っているものを自慢したい」と思っている彼らの願望を叶えてあげるためには、あなたがその価値を分かっている必要がありますよね。
お客様は、右腕につけている高級腕時計を、あなたに気づいてほしいと思っているでしょう。
高級車を買った自分を「こんな車買えるなんて、〇〇さん素敵!」と褒めてほしいと思っているかもしれません。
しかし、女の子側に知識がなければ、お客様がどんなに価値のあるモノを持っていても褒められることはないのです。
これではお客様もがっかりですね。
まずは自分が分からない話題を知ることから
キャバ嬢がついていけない6つの話題をご紹介しました。
自分の苦手分野を知らなければ、対処のしようがありません。
ここからはお固い・難しい・知らない話についていけないキャバ嬢がとるべき具体的な対策についてご紹介します。
あまり勉強は得意ではないという方にも取り組みやすい内容となっていますので、ぜひご覧くださいね。
面倒な勉強をしろとは言いません。普段の生活の中に取り入れられる、簡単な教養の身に付け方をまとめました。
お客様と対等に会話できるキャバ嬢になるためにできること7つ
お客様と対等に会話できるキャバ嬢になるために、ぜひ実践して頂きたいことを7つご紹介します。
取り組みやすそうなものから始めてみてくださいね。
1.動画やドラマで楽に勉強する
接客や営業メールで日々忙しいキャバ嬢のみなさんは、デスクに張り付いて何かを勉強する暇も体力もないでしょう。
そこでおすすめなのが、動画やドラマで楽しく学ぶこと。
キャバクラでの会話に役立つ動画・ドラマを3つご紹介します。
①中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY
1つめは芸人の中田敦彦さんが運営しているYouTubeチャンネル『中田敦彦のYouTube大学』です。
政治・経済はもちろん、ビジネス、歴史、社会学、健康、心理、マナー、小説など、ありとあらゆるジャンルについて、とても分かりやすく解説してくれます。
中田敦彦さんのしゃべりが非常に面白いので、全く‟勉強している感”がありません。
さすが人気芸人さんといったところですね。
人間心理や営業の仕方なども学べるので、キャバ嬢の仕事に応用できる知識がたくさん身に付きます。
両学長 リベラルアーツ大学
お金の勉強をしたいなら『リベラルアーツ大学』
人生を豊かにするお金の知識・考え方・生き方を、かわいいライオンが教えてくれるYouTubeチャンネルです。
「株って何?」「投資って何?」という超基本的なことから教えてくれるので、初心者にはぴったりの動画です。
経済的に豊かなお客様の思考を知ることができます。
「自由な生活を手に入れる方法」「お金を稼ぐ仕事VSやりたい仕事 どちらを優先すべき?」など、キャバ嬢のみなさんが気になるトピックについても解説していますよ。
話題作りのみならず、知っておけば今後の自分の人生にかなり役立つ情報を得ることができます。
俺のダンディズム
最後は『俺のダンディズム』。
さえないサラリーマンが、密かに気に入っているかわいい女性部下の「ダンディな男性が好き」という言葉を耳にして一念発起。
ダンディなおじさまを目指すべく、腕時計や革靴、万年筆やスーツなど、男を格上げする一流のアイテムを手に入れていくストーリーです。
お客様のブランドうんちくについていけず、困っているキャバ嬢さん必見。
素敵なアイテムばかり登場するので、見ているだけで目の保養になりますよ。
審美眼が磨かれ、お客様へのプレゼント選びのセンスも上がるかも。
2.やさしい本を読む
「しっかり勉強して知識を身に付けたい!」という意気込みがある方におすすめなのは、本を読むことです。
体型的に知識を得られるので、早い成長を見込めます。
世界でいちばんやさしい 教養の教科書
歴史・哲学・言語・心理・文化・経済・社会・日本・芸術の全9テーマから成る、教養の入門書です。
楽しく気軽に、様々な分野の教養を身につけられます。
とにかくイラストが可愛いのが推しポイント!ほとんどがイラスト解説なので、読書が苦手な方にもおすすめです。
幅広いジャンルを網羅しており「何から始めていいか分からない」という方はぜひ手に取って頂きたい一冊。
自分が何が理解できていないのか、何に興味があるのか分かるでしょう。
社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる
政治・経済について最低限の知識を身に付けたい方におすすめなのが、メディアで活躍されている池上彰さんの本です。
「日経平均株価」「円高」「ビットコイン」など、キャバクラで聞いたことはあるけれど意味不明な言葉の意味や、それらの仕組みを分かりやすく解説してくれます。
言葉の意味と世の中の基本的な仕組みが分かるようになれば、お客様の言っていることがだんだん理解できるようになってきます。
3.待機中にニュースアプリをチェック
出勤して、お客様が来店するまでの待機中、何をしていますか?
「暇だからゲームしてる」「インスタ見るだけ」という方は、その時間をニュースのチェック時間に変えましょう。
今は新聞やテレビがなくても、ニュースアプリで簡単に情報を得られる時代です。
トップニュースをざっと見ておくだけでも、その夜の会話のネタができるはずです。
ニュースを見ただけで教養が身につくわけではありませんが、少なくとも「世の中から取り残された感」は回避することができます。
4.Twitterの「話題」をひと通り見る
ニュースアプリよりもさらに手軽なのが、Twitterの「話題」を覗いてみることです。
Twitterを使っているキャバ嬢さんは多いのではないでしょうか。
しかし、自分好みのタイムラインしか閲覧しない方がほとんどでしょう。
ここで、ほんの少しだけ「興味がないジャンル」に触れてみる機会を持ちましょう。
いつもの画面をワンタップで切り替えるだけで、世界が少し広がります。
5.一流のものに触れる機会を多く持つ
教養とは、決して知識のことだけではありません。
内面や感性を磨くことも、教養のひとつです。
お客様から愛されるには、頭の良さだけでなく、心の美しさ、エレガントな立ち振る舞いが大切です。
そのためには、一流のものに触れる機会を意識して多く持つようにしましょう。
- 美術館・博物館に行く
- 音楽やお芝居を見に行く
- 一流の料理を食べに行く
- 普段からモノ選びにこだわる
- 百貨店でウィンドウショッピングを楽しむ
一流のものを経験するには、確かにお金が必要です。
しかし、今できる範囲で行動してみるだけでもいいのです。
その小さな心がけが、いつか花開く時がきます。
6.何かひとつ「得意分野」を作る
「教養」といってもその意味は幅広く、全てを極めることは不可能です。
もちろんバランスよく教養を身に付けることは大切ですが、身に付けようと思って身につくものではありませんよね。
そこで、何かひとつだけ得意分野を作ることをおすすめします。
「カラオケといえば〇〇ちゃん」
「英語が話せるのは〇〇ちゃん」
「動物の話ができるのは〇〇ちゃん」
というように、「〇〇といえばあの子」というようなキャストが、あなたの周りにもいませんか?
全てにおいて完璧を目指さなくても、ひとつだけ他の人より詳しいものがあると個性が出ます。
何かひとつだけ、キャバクラでよく話題に上がるジャンルの勉強を頑張ってみましょう。きっと特別な存在になれますよ。
7.お客様との会話から学ぶ
教養について、色々とお話してきましたが、最も大切でかつ効果があるのは、お客様との会話から学ぶことです。
お客様があなたの知らない話をした時「適当に聞き流そう」という態度をとっていると、いつまでたっても成長しませんし、売れることはないでしょう。
知識がないことは恥ずかしいことではありません。
知らないことをそのままにするのは恥ずかしいことです。
お客様との会話で分からないことがあったら調べてみる、興味を持って聞いてみる。
その姿勢を繰り返していくうちに、いつのまにか教養ある人間になっていくのです。
会話がデキるキャバ嬢は重宝される
キャバクラでよく話題に上げられる難しいトピックへの対処法をご紹介しました。
教養は、ちょっと勉強したからといって身につくものではありません。
今の自分に満足していないなら、今日からほんのちょっと行動を変えてみましょう。
その積み重ねで、未来の自分が大きく変わります。
以下の記事ではお客様との会話に役立つ内容を各分野ごとにまとめています♪
よく出てくる話題ばかりですの是非参考にして見てくださいね。